毎日の暮らしを豊かにするために、お客様一人一人に合わせた想いやデザインを考えて、提案いたします。
狩野海優 - House Designer
シュタイコ体験+伐採ツアー
先日、ウッディコイケさんが開催した「シュタイコ体験+伐採ツアー」に参加してきました!
日頃の業務で木材や建材に触れていますが、その「原点」である山の仕事から加工現場までを一貫して見学できるということで、とても貴重な機会になりました。
■伐採の見学
午前中は、ウッディコイケさんが管理されている山へ向かいました。
実際に伐採の瞬間を見学することができました。
今回は間伐のための伐採でした。
間伐(かんばつ)とは
山を健全に保つためには、密集しすぎた木を間引く「間伐(かんばつ)」という作業が欠かせません。
光を地表まで届け、残された木々を大きく強く育てるために大切な工程です。

伐採は初めて見ましたが、チェーンソーの音とともに巨木が地響きを立てて倒れる瞬間は、かなりの迫力…!
安全かつ狙った方向に正確に倒す職人さんの技術に圧倒され、伐採後は参加者全員から自然と大きな拍手が湧き起こりました。

木を切った後は、特殊な機械を使ってその場でピッタリのサイズにカットしていきます。
一本の丸太から少しでも多くの良質な木材を取るため、無駄がないように切るのにも高度な技術が必要なのだそうです。
ウッディコイケさんは、「山を持っているお客様に少しでも還元できるように、無駄なく木を有効活用している」とおっしゃっていました。
山と木、そして山主さんへの深い愛と責任感を感じた瞬間でした。
■プレカット工場の見学
山を後にした次は、プレカット工場の見学です。
プレカットとは?
現場で大工さんが木材を刻むのではなく、あらかじめ工場で専用の機械を使って、設計図通りに木材の接合部(継手・仕口)などを切削・加工しておくこと。
現場での作業効率や品質の均一化に貢献します。


先ほど山で切った木は、まず樹種や大きさごとに丁寧に分別されます。そこから別の工場へと運ばれ、プレカットの工程に入ります。

特に印象的だったのは乾燥の工程です。木材を大型の乾燥機に入れ、しっかりと水分を抜いて「強く丈夫な木」にしてから、現場のお客様のもとへ運んでいきます。
■木の断熱材、シュタイコの見学
最後に、今回の大きな目目的の一つでもあるシュタイコの見学を行いました。
シュタイコ(STEICO)とは?
木粉や木粉繊維(端材など)を原料として作られた、自然素材100%に近い「木造用断熱材」です。
高い断熱性はもちろんのこと、蓄熱性や遮音性、調湿性にも優れており、製造から廃棄・リサイクルに至るまで環境負荷が極めて低いエコ建材として注目されています。

実際にシュタイコを取り入れている現場にも足を運び、貴重なお話をお聞きすることができました。
今回、実際に山にある木を伐採するところから、プレカット、そして製品化された建材までを見学させていただきました。
普段、私たちが図面を描き、現場で何気なく使っている柱や断熱材には、山を守る人、木を伐採する職人さん、工場で加工する技術者さんなど、
本当に多くの方の力があってこそなんだと改めて実感しました。
また、カーボンニュートラルや脱炭素など、地球環境の問題が強く叫ばれている今、建築に携わる者としてこうした一連のプロセスを学ぶことは、決して他人事ではなく「自分事」として捉えていくことが大切だと学ぶことができました。
山を育て、木を活かし、永く愛される住まいをつくる。
今回の体験で得た感謝の気持ちと環境への意識を、これからの住宅設計にしっかりと活かしていきたいと思います!
貴重な機会を本当にありがとうございました!