お客様の土地に合った提案を致します。光と風を考えたオンリーワン住宅を一緒に作りましょう。
冨澤有子 - House Designer
「中庭のある家と植栽の魅力|庭づくりで変わる暮らしと居心地」
住まいの植栽と「いごこち」の関係
約1年半ほど前にお引渡しした中庭のある注文住宅のお客様のお宅に、先日うかがいました。
目的は、紅葉したお庭の様子を拝見すること。
お客様が時間をかけて整えられた庭づくりが、どのように住まいと調和しているのか、とても楽しみにしていました。
このお宅には中庭があり、植栽はお客様ご自身が約1年以上かけて丁寧に手を入れられています。
季節ごとの変化を写真や動画で共有いただいていたので、私自身もその成長の過程を一緒に楽しませていただいてきました。
今回おうかがいしたのは12月の始め。冬の空気が澄んだ中庭には、もみじの紅葉が美しく色づき、建物の落ち着いた雰囲気と見事に調和していました。

お客様とお話をしていると
庭づくりは決して楽なことばかりではないと感じます。
庭の手入れには虫の発生や、暑さ寒さといった気候の変化への対応など、手間のかかる場面も多いそうです。しかし、それ以上に「庭がある暮らし」がもたらす豊かさは大きいとおっしゃっていました。
植栽を通じて四季の移ろいを感じる暮らし、生き物や植物がつくり出す自然の営みに触れられること。それは、日常の中で小さな感動を積み重ねる体験です。
さらに、その庭を眺めながらいただいた一杯のコーヒーは、格別の味わいでした。
木々の間から差し込む柔らかな光が、まさに「居心地の良さ」を象徴しているように思えます。
庭づくりがもたらす価値
庭や植栽は、単なる「外構」や「装飾」ではなく、住まいの一部として心に働きかける要素です。
例えば、
視覚的な癒し:窓から見える緑は、日々のストレスを和らげる効果があります。
季節感の演出:春の芽吹き、夏の木陰、秋の紅葉、冬の枝ぶり。それぞれが暮らしにリズムを与えます。
コミュニケーションのきっかけ:庭を通じて家族や友人との会話が生まれ、時間を共有する場になります。
こうした要素が積み重なることで、「いごこち」は単なる室内空間の快適さを超え、住まい全体の豊かさへと広がっていくのです。
今回の訪問で感じたのは、植栽は手間がかかるけれど、その分だけ暮らしに深い満足感を与えてくれるということ。庭づくりや植栽計画は、単なるデザインの選択ではなく、生活の質を高める大切な要素だと再確認しました。
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